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(8月開催)韓国情報化社会視察プログラム 開催のお知らせ
韓国情報化社会視察を企画しました。
韓国視察の概要を紹介しますので、参加希望のある方は、連絡ください。
韓国情報化社会視察プログラム
企画: イーコーポレーションドットジェーピー株式会社
主催: 主催;大韓航空・韓進観光
期間: 8月7日〜9日までの2泊3日
企画趣旨:
第四次産業革命の荒波が日本を襲っている。国家全分野と言っても良いほど、全ての分野がITと連動して新しいビジネスモデルを作り、効率性、利便性をあげ、経済性を高めているこの頃。
日本でも行政分野をはじめ、DX推進の機運が高まっており、特にマイナンバーが定着しつつ、あらゆる分野でマイナンバーを利用したサービスの高度化が見込まれている。しかしこの頃、銀行や航空会社などではシステムトラブルが立て続けに起きるなど、日本全体の情報化推進に対して、何が問題なのか、何を変えれば良いのかを深刻に考える必要性が高まっている。
一方、封建王朝の朝鮮国を日本が合併して近代化させ、国家統治構造をはじめ行政、医療、教育、産業に至るまでほぼ全てが日本と同じ制度や構造を持って発展してきた隣の国韓国は、ここ20年間の間、ITを徹底的に取り入れITによる国家改造を強力に進めた結果、国連の電子政府ランキングでも1、2位を争うほど情報化先進国になっている。
このような状況から、これからの日本の各分野において進むべき情報化の方向性を見出すために極めて参考になりうる韓国情報化社会視察を企画することに至る。日本の情報化に関わるいろんな立場の皆様と韓国視察を通じてそれぞれの分野での情報化の進め方を学び議論できる機会としたい。
引率者: 廉宗淳;e-Corporation.jp社長、明治大学大学院兼任講師、大阪府特別参与。長年の韓国、日本での情報化現場での実践経験を活かし、視察の全日程において解説を行う。
参加者: 国会議員、地方議員、I Tベンダー、公務員、言論社、大学教員等20名程度
訪問先: ※訪問先は訪問先の都合により変更されることがあるので予めご了承ください。
1.統一展望台: ソウル市から北方向50キロ先には北朝鮮との国境があり、北朝鮮を陸岸で観察できる統一展望台が設置されている。世界唯一の分断国家でもある韓国の悲しみであり、間近なところで北朝鮮と対峙して生きていく緊張感あふれる現場を見る。
2.テクハイム社: AIを用いてPACSを開発しているデジタルヘルスケア関連企業。最近では医療分野でも多くのAI技術が使われているが、その中でもCTやMRI、心電図などの医療映像を管理するソフトウェアは病院の中でPACSと呼ばれ、多くの病院で活用されている。これらの医療映像を読み取り診断する"読影"作業には見間違いで病気を見落とすリスクもあり、多くの読影医は神経を尖らせているが、AI技術を用いて、コンピュータが正確に読影して病痕を掴み色付けたりすることで、読影の正確度を高めている。
3.ソウル駅: 韓国は在来式鉄道や高速鉄道の改札口を廃止し、紙の乗車券のない役務自動化を実現、大幅のコスト削減や乗客サービスを実現している。イノベーションにはひき算のイノベーションと足し算のイノベーションがあるが、ソウル駅では効果の高い引き算のイノベーションを体験する。
4.国営ネット塾EBS(教育情報化)、教育省(校務情報化): 教育の機会平等を実現させるために設立された国営のネット塾であり、韓国の学生に対して全て無償で教育を行っている。韓国の法律により、韓国の大学受験は教科書とEBSが教えた範囲内での問題出題が義務付けられているのが特徴。
また、教育省は全国の高校、中学校、小学校が使えるための校務、保護者のコミュニティ、教師同士のコミュニティーサイトを開発して無償で提供し共同利用に至っており、校務情報化で画期的なコスト削減と効率アップを成し遂げている。
5.Unidocs社: 韓国のデジタル教科書開発を手がけている企業であり、韓国政府は住民票や大学の卒業証明書などを自宅の一般プリンターで印刷するサービスを提供しているが、その根幹となる電子透かし技術を保有している企業。最新デジタル教科書の動向、証明書発行サービスなどについて学ぶ。
6.Quad Miners社: 韓国政府や軍、金融機関などが採用している韓国の代表的なセキュリティ専門企業である。同社が政府、軍、金融機関に提供している能動的サイバーセキュリティーなどの最近の情報保護対策について学ぶ。
7.延壽区役所: 仁川国際空港がある仁川広域市の2郡8区の特別自治区の中の一つであり、日本の区役所と同じような行政事務を行なっている。韓国政府は2000年ごろから全国一律の行政業務を処理するため、日本のJ-LISと同様の組織を設立し、住基、税、国保、人事、財務システムなどを税金で自主開発して232の全国の自治体にクラウドサービスを無償で提供している。そのため日本のように自治体が基幹システムを独自で導入し、毎年の法改正などによるシステムの改修もなく、全ての行政サービスが全国均一に行われる。
8.仁川国際空港: アジアのハブ空港を目指す、韓国最大の国際空港の空港経営戦略、空港ビジオネス戦略、最先端IT技術を使いこなす空港を視察し、巨大な敷地を有効活用するためにギネスブックに搭載されている世界最大のゴルフ練習場などを訪問する。
9.チョンゲ川: ソウルの赤字体質のバス会社の経営改善、及び市民のバス利用の利便性向上と安全運転の担保、そして市民のバスや電車の大衆交通手段利用を促し、排気ガスの削減、バス会社への不透明な補助金の削減を実現。このようなICTを利用した大衆交通体系の革新は都心には綺麗な川を再生させ、緑豊かなソウルを作り市民の憩いの場としても有名となり、そのトータルシステムは他国にも輸出されるものとなった。
ご関心のある方は、以下の連絡先までご連絡ください。
電話:03-5623-6560、メール yomutaku@e-corporation.co.jp